ヨーグルトメーカーを使って、レーズン酵母を作る方法を、プロの教室の先生が解説します
こんにちは!
フルーツ酵母パン教室Happy Bakingの幸治里織です。
今日は『 ヨーグルトメーカーを使って、レーズン酵母を作る方法を、プロの教室の先生が解説します』ということについてお話しします。
当教室では、フルーツ酵母が日本で唯一学べるパン教室です。
Youtubeで自家製天然酵母について、毎日配信していますのでご覧くださいね。
レーズン酵母をヨーグルトメーカーで作ってみたい。だけどどうやって作ればいいのかわからない方へ。
レーズン酵母に挑戦するぞ!
そう意気込んでスタートするも、レーズン酵母はどうやら保温してあげた方がいいらしいと言う情報を得た。
レーズン酵母作りが続くかどうかわからないし、わざわざ発酵器を買うのもな・・・
そんなふうに思っていたところ、ヨーグルトメーカーを使って作れるのでは?と思い、調べてみたけど、どうやって使ったらいいのか分からない。
そんな方のためにヨーグルトメーカーを使ったレーズン酵母の作り方についてお伝えします。
ヨーグルトメーカーを持っているけど、これでレーズン酵母が作れるの?
ヨーグルトメーカーって、もしかしたら、発酵器の代わりになるかもしれない!そう気づいたあなたは素晴らしいです!!
ヨーグルトメーカーの多くは温度設定と時間設定ができる機種が多いです。
そのようなヨーグルトメーカーをお持ちであれば、わざわざ発酵器を買わずにレーズン酵母を作ることができます。
私自身も、生徒さんから
「ヨーグルトメーカーでレーズン酵母は作れますか?」
と質問いただくまでは、ヨーグルトメーカーでレーズン酵母が作れると言う認識は全くありませんでした。
それまでは、ヨーグルトメーカーを持っていませんでしたが、もしかしたら酵母作りを始めたばかりの方には発酵器をお勧めするよりもヨーグルトメーカーの方が使いやすいかも?と思い、実際にヨーグルトメーカーを購入してレーズン酵母を作ってみました。
実際に自分自身で使ってみて、どのようにヨーグルトメーカーを使えばレーズン酵母がうまく作れるのかと言うことについても見えてきました。
ヨーグルトメーカーでレーズン酵母を作るにはどうすればいい?
私は、レーズン酵母を作るために発酵器を使用しています。
大小ふたつ持っていて、小さい方の発酵器は酵母作りと元種づくりに使用しています。
私のように教室をやっている人であれば、発酵器があるのが当然ですが、一般家庭では置き場所の問題などから、なかなか発酵器を買って設置する方、少ないと思います。
ですが、レーズン酵母作りには保温は必要。
発酵器を買おうとは思っていないけど、できれば手持ちのヨーグルトメーカーでレーズン酵母を作ってみたい。
そんな方のために今回はヨーグルトメーカーを使ったレーズン酵母の作り方を紹介します。
ヨーグルトメーカーを使ったレーズン酵母の作り方
さてここからは、ヨーグルトメーカーを使ったレーズン酵母の作り方について紹介していきます。
今回、使い方を紹介するヨーグルトメーカーは
- ビンがすっぽり入る
- 温度設定ができる
- 時間設定ができる
と言うようなタイプのものを使用する前提でお話しします。
どんなところに注意して作ればいいのか、ポイントを3つお伝えします。
使う容器
ヨーグルトメーカーの種類によっては、付属の容器があるかもしれません。
その多くはプラスチック製で、中には加熱消毒できるものも。
私の持っているヨーグルトメーカーの付属のプラスチック容器は、レンジで加熱消毒できるものですが、そちらは使いません。
プラスチック容器には目に見えない傷がついていることが多く、加熱消毒をしても傷に付着している雑菌を排除することは難しいからです。
おすすめはガラス瓶。
びんの高さがあると、ふたが閉まらずに保温効果がなくなってしまいますので、高さはヨーグルトメーカーのふたがきちんと閉まる高さのものを選びましょう。
そして、使用する前には、必ず煮沸消毒します。
鍋に瓶がかぶるぐらいの水を入れてから火にかけ、沸騰したら5〜10分加熱します。
その後は清潔なふきんなどに逆さにして置いて、粗熱をとってからレーズン酵母を作りましょう。
温度
レーズン酵母を作る際には温度が重要になります。
保温するためにヨーグルトメーカーを使います。
設定温度は
28〜32度
としてください。
温度設定する際に、少し注意していただきたいことがあります。
それは、ヨーグルトメーカーの庫内温度をあらかじめ測っておくと言うことです。
メーカーによっては設定温度と実際の温度が違うことがあります。
ヨーグルトメーカーの中に瓶を入れて保温をするので、実際の温度が低かったり、高かったりするとうまくレーズン酵母が育ちません。
ですからあらかじめ温度を測って、設定温度が正しいかの確認をしましょう。
もしも、設定温度と実際の温度が違う場合は、できるだけ実際の温度が28〜32度になるような設定温度を見つけてください。
なぜそこまで温度にこだわるのかというと、温度が低いと酵母菌は活動が鈍くなり、酵母菌が増えません。
レーズン酵母を作るときは、できるだけ酵母菌を増やしてあげないと、パン作りがうまくいかないので、酵母菌がしっかり働いてくれる温度で保温してあげることが大切です。
逆に温度が高いと、酵母菌意外の菌が繁殖します。
レーズン酵母作りはパンを膨らませる酵母以外の菌も一緒に培養している状態ですから、できるだけパンを膨らませるための酵母菌が活動しやすい環境にしてあげることが大切なのです。
出来上がりまでの期間
レーズン酵母が出来上がるまでの期間は、一概には言えません。
レシピによっては数日で出来上がる・・・と書いているものも多いですが、私の作り方では数日で出来上がることはなく、少なくとも数週間はかかるものです。
どれだけ毎日お世話をするかによって、育つスピードというのは変わってきます。
毎日観察をして、レーズン酵母が育つのをじっくりと待つ。
それが天然酵母作りというものです。
今回のまとめ
今回はヨーグルトメーカーを使ってレーズン酵母を作る方法についてお伝えしました。
ヨーグルトメーカーを使えば、発酵器がなくてもレーズン酵母を作れるということがお分かりいただけたと思います。
ポイントをしっかり押さえて、ヨーグルトメーカーを使ったレーズン酵母作りにぜひ挑戦してくださいね。