自家製天然酵母でふわふわなパンを焼く方法【フルーツ酵母・自家製天然酵母・パン教室|奈良・大阪・東京・名古屋・福岡】

パン作り

自家製天然酵母というと、ハード系のイメージが強くありませんか?
私も自家製天然酵母を作り始めたばかりの頃は、

ハード系しか焼けない!!!

と思っていました。

自家製天然酵母でソフトな、しかもバターや卵、砂糖がたっぷり入ったパンなんて無理でしょ!
って。

でもね。
実は、自家製天然酵母でもふわふわなパンは焼けるんですよ。
今回は、自家製天然酵母でふわふわなパンを焼く方法についてお伝えします。

自家製天然酵母はふわふわなパンが焼けない?

自家製天然酵母でふわふわなパンが焼けないのは、実は当たり前のことです。
自家製天然酵母のみならず、インスタントドライイーストもふわふわパン、つまりは日本発祥の菓子パン類については苦手なのです。

自家製天然酵母は、フルーツなどに付着しているパンの発酵に有効な酵母やその他の菌を一緒に培養して作ります。
イーストはパンの発酵に有効な「サッカロマイセス属」の菌を単一培養したもので、実は、自家製天然酵母とイーストは元は同じものなんですね。

日本の菓子パンは生イーストを使用して作られています。
生イーストは糖分、油脂などが多く入ってもしっかり膨らむようにできているので、菓子パン類を作るのを得意としています。

ですが、自家製天然酵母やインスタントドライイーストは、糖分がたくさん入った生地では、糖分を分解できず、糖分が発酵を阻害することになってしまいます。

そこで、インスタントドライイーストを販売しているル・サッフル社は、リッチな配合(砂糖や油脂がたくさん入っている)でも発酵がうまくいくようなインスタントドライイースト(通称:金サフ)を開発したのです。

それでは、自家製天然酵母ではふわふわのパンは焼けないのでしょうか?

自家製天然酵母でふわふわパンが焼けないと思われているワケ

自家製天然酵母はイーストで作るパンより、どうしても発酵力が落ちてしまいます。
先ほどもお伝えした通り、イーストはパンを発酵させる菌を捕まえて単一培養しているので、パンをふっくら膨らませる力があります。

自家製天然酵母は、自然界のパンに適した酵母菌以外の菌も一緒に培養していますので、酵母菌以外の菌も、増殖しているのです。

でもこの、酵母菌以外の菌というのが、自家製天然酵母特有の旨味や美味しさになっているんですけどね。

さて、だったら自家製天然酵母ではふわふわなパンは焼けないのか?
そう考えてしまいますが、いいえ、そんなことはありません。

ふわふわなパンも上手に焼くことができます。

ただ、イーストで作る時のように、砂糖や卵、バターなどをたくさん入れると、発酵を阻害してしまって膨らまない、または、膨らんでも目が詰まったものになってしまいます。

私自身は、自家製天然酵母で目の詰まった感じのリッチな配合のパンはそのパンの特徴として捉えてしまっています。
ですから、目が詰まったから失敗とは思ったことはありません。

次に、自家製天然酵母でふわふわなパンを焼く方法を紹介します。

自家製天然酵母でふわふわパンを焼く方法

ふっくらしたパンを焼く、ということは、砂糖や油脂がたくさん入ります。
もちろん、砂糖や油脂を控えめにしても作ることはできますが、どちらかというと砂糖や油脂は多めのレシピですよね。

バターロールを考えてもらえばわかるのですが、バター、卵、砂糖がたっぷり入ります。
カロリー、高いですよね・・・

砂糖は通常、酵母のエサとなります。
ですが、多すぎると逆に発酵を阻害してしまうという、ちょっと厄介なものです。

自家製天然酵母でふわふわのパンを焼く方法はないのでしょうか?

自家製天然酵母エキスを強く作る

自家製天然酵母でふわふわパンを焼くためには、自家製天然酵母エキスを強く作る必要があります。
強く作れば、よりイーストに近いような発酵してくれます。

イーストに近いと言っても、イースト全く同じようにはできないのでご了承くださいね。

自家製天然酵母パン作りで、一番キモとなるのはエキス作りです。
酵母エキスを強く作ることでふわふわなパンになります。

自家製天然酵母エキスを強く作る方法は

  • しっかりと酸素を送ってあげる
  • オリがたまるまで管理をする

この2点につきます。

この2点さえ注意すれば強い酵母が出来上がります。

強力粉を工夫する

自家製天然酵母でパンを作るのだから、国産小麦よね〜。
私もそう考える一人です(笑)

ですが、国産小麦は外国産に比べるとグルテンを作るのに必要な「タンパク量」が少ないのが特徴。
このタンパク量が少なければ、グルテンの形成にも影響を与えてしまいます。

ですから、国産小麦でも最強力粉と言われるゆめちからを使うなど、タンパク量の多い強力粉を使うといいですね。
もしも小麦粉にそれほど執着がないようでしたら、外国産の小麦を使用してください。

特に、アメリカとカナダの小麦粉はタンパク量が多いのが特徴。
これらの国で栽培されている強力粉を使ってみるといいですよ。

自家製天然酵母でもふっくら焼ける!

自家製天然酵母ではふっくらしたパンが焼けない、という都市伝説的なお話がありますが、ここまでで自家製天然酵母でもふっくらしたパンが焼けるということをご理解いただけたと思います。

少しの工夫で、ふっくらしたパンが焼けるようになります。
あなたもぜひ、ふっくら美味しい自家製天然酵母パンを焼いてくださいね。

当教室のフルーツ酵母1年コースレッスンでは、毎月旬のフルーツで作る酵母と、その酵母で作るハードパンとリッチパンの2種類を作っていただきます。
詳細はフルーツ酵母レッスンページをご覧ください。

お願い

*大変申し訳ありませんが、ご自身で作られた酵母エキスの見極め等のご相談は一切お受けしておりません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

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