オーブンが1台だったらパンは1種類しか焼けない?
そんな風に思っていませんでしょうか?
私は、パン教室を運営している立場でありながら、5年もの間、オーブン1台でレッスンをこなしていました。
しかも、レッスンで作るパンは2種類。
それを3時間以内でレッスンを終了させていました。
今回は私が行なっていた、短時間でパンを数種類焼く方法を紹介します。
オーブンが1台しかないと種類をたくさん焼けないの?
同じタイミングで数種類のパンを焼きあげたいと思うのであれば、オーブンが1台ではちょっと厳しいものがあります。
業務用のように大きいオーブンならともかく、家庭用のオーブンだと考えただけでも焼けないのは分かりきったことだと思います。
ですが、オーブンが1台だと、数種類のパンが焼けないかというと、そうではありません。
考え方をちょっと変えるだけでいくらでもパンを焼くことが可能です。
それでは、種類が違うパンを1台のオーブンで焼くにはどうしたらいいのでしょうか?
同じ生地で違う種類のパンを焼く
同じ生地を使って数種類のパンを焼くことは可能です。
例えば、食パン生地などはオールマイティーなので、惣菜パンにもなれば菓子パンにもなるし、もちろん食パンにもなります。
そのように同じ生地をたくさん仕込んで、数種類のパンを一度に焼くことは可能です。
ですが、ここで注意をしなければいけないことがあります。
オーブンの大きさによっては、一度にたくさん焼けない場合があるということです。
2段焼きができるのか、そうではないのか。
天板1枚でどれぐらいの量のパンが焼けるのか。
ご自身が持っているオーブンがどれぐらい一度に焼けるのか、確認しておくことが必要です。
それがわかれば、一度に仕込める生地量、パンの種類などを把握することができるのです。
そして一度に焼き上げることができるので、一気に数種類のパンを焼くことが可能になります。
時間を逆算する
私がパン教室で1台しかオーブンがなかった時に、どのようにしてパンを数種類焼き上げてたかと言いますと、焼き上がる時間から逆算して、生地を仕込んでいました。
作るパンの種類によっては、焼成温度が変わってくるので、焼成温度が高いものを先に焼くことに考え、それから焼成温度が低いものを焼くようにしていました。
なぜ焼成温度が高いものを先に焼くのかと言いますと、オーブンは焼いている時に徐々に温度が下がっていくものが多いです。
中にはほとんど下がらないものもありますが。
そう考えると、焼いている時に徐々に温度が下がるということは、次に焼くパンは予熱不要ですぐに焼き始めることができます。
イーストなら発酵時間をシビアに計算して仕込み時間などを考えなければならないのですが、自家製天然酵母は発酵時間が少し過ぎたところで過発酵にすぐなるわけではないので、ある程度余裕もあります。
どの種類のパンをどの順番でパンを焼くのか、発酵時間はどれぐらいかかるのか、焼成時間はどれぐらいかかるのか。
これらをきちんと計算して仕込む時間を考えてパンを作ると、一度に数種類のパンを焼くことも可能になります。
アイデア次第でオーブン1台で何種類もパンが焼けます
このように、
- 同じ生地を使って数種類のパンを作る
- 時間差で生地を仕込んでパンを作る
ということを行えば、オーブンが1台であってもパンは数種類焼くことが可能なのです。
同じタイミングで焼き上げるのは難しいですが、アイデア次第で何種類もパンを作ることができるようになります。
ぜひ、試してみてくださいね。
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