元種作りで縦長の容器を使用した方がいい理由とは?オンラインでも教える自家製酵母のプロが徹底解説!
こんにちは!
フルーツ酵母パン教室Happy Bakingの幸治里織です。
今日は『元種作りで縦長の容器を使用した方がいい理由とは?オンラインでも教える自家製酵母のプロが徹底解説!』ということについてお話しします。
当教室は、フルーツ酵母が日本で唯一学べるパン教室です。
Youtubeで自家製天然酵母について、毎日配信していますのでご覧くださいね。
元種を作る容器をどんなものにしたらいいのか悩んでいる方へ
今回は、元種を作るときに使用する容器が、縦型のほうが良い理由についてお話をします。
自家製天然酵母エキスが出来上がり、パン作りを行う前に、元種というものを作っていただきます。
この、元種でパンを作ることのメリットは別の記事でもお伝えをしていますが、元種を作ってパン作りをするほうが発酵時間を安定させられます。
発酵時間が安定することで自分の自由な時間が増えます。
発酵時間の間ずっとパン生地のそばに付き添っている必要が無くなって、買い物に行ったり、お仕事に行ったり、そういうことが出来るようになるのが元種作りのメリットです。
発酵する時間がきちんと分かれば、その後のパン作りのスケジュールも自分で把握できます。
自家製酵母パンは、どうしても発酵が安定しづらく、いつ、一次発酵が終わるのかわからない場合も多いです。
ですが、このように一次発酵がどれぐらいで終わるのかということを知っていれば、時間を有効に使えるというわけです。
ですから、私は元種作りをオススメしているのです。
元種作りで使用する容器はなぜ縦型がいいの?
元種を作る容器ですが、私がレッスンでオススメしているのは縦型の容器です。
筒型になっていて、底があまり広くなっていない容器を使っていただくようにオススメをしています。
容器の大きさですが、いちばん最初に仕込んだ量の約10倍の大きさのものを使っていただくのが良いです。
例えば、最初に自家製酵母エキス50グラムと粉を50グラム合わせて元種を作り始めた場合は、元種作りにしようする容器は1000cc程度のものを使用しましょう。
大きすぎないか?と、思われるかもしれませんが、発酵した元種に粉と水を継ぎ足してかけつぎ を行っていきますので、大きめの容器にしておかないと、出来上がったときに元気よく元種が発酵したら容器から漏れ出すということもありますので、大きめの容器で作りましょう。
さて、少し話がそれましたが、なぜ、縦型のものが良いのか、なぜ、底が狭いほうが良いのか、ということについてお話をします。
横長の容器で元種を仕込んでしまうと、最初に自家製酵母エキスと粉を混ぜて元種を仕込んだ最初のときに、分量がものすごく少なくなってしまいます。
つまり、広い部分に平らに均一にしていくことになるので、薄くしか底に貯まらなくなります。
そうすると、「2倍になるまで膨らませましょう」と言ってあっても、それが2倍になっているかどうか、よく分かりません。
ですから、できるだけ底が小さいものを準備して、仕込んでいただいたほうが良いです。
同じ分量を仕込んでも、底が小さいもののほうが、底に貯まるものが分厚くなって、どれくらい発酵しているのかが分かりやすくなります。
ですから、私がいつもオススメしているのは、底が小さくて縦長の容器ということになります。
元種作りの容器の底の面積が狭いと元種を過発酵にしてしまう危険性も・・・
なぜ縦長の容器が良いのかというと、横長の場合だと、どれくらい発酵しているのかが分かりづらいということがあるからです。
しっかりと、2倍になるまで発酵させていただきたいのに、どれくらい発酵したのかが分からなくて、成功しているのか失敗しているのか、それすらも分からないということになってしまいます。
そうすると元種作りに失敗する可能性があります。
底が広い容器で作ってしまうと、「まだ2倍になっていないのではないか」「まだ発酵しきれてないのではないか」ということになって、長い時間をかけて発酵させてしまうこともよくあります。
過発酵にさせてしまうということです。
ですから、どれくらいの高さにまで膨らんでいるのかが、パッと見て分かるような容器が良くて、底が小さくて縦長のものを利用していただくようにお伝えをしています。
元種を作るときには必ず印をつけて、どれくらい膨らんでいるのかということを目視できるようにしてください。
目で見てすぐに分かるようにして、きちんと育てていただくほうが安全です。
印を忘れずに、面積が小さくて縦長の容器を使うということを覚えておいていただけたら良いと思います。
今回のまとめ
今回は元種を作るときの容器は、底の面積が小さくて縦長のものを使用した方がいいということをお伝えしました。
元種作りはどれぐらい発酵したかが一眼でわかるようにしておくと、失敗が少ないです。
逆に失敗する人の多くは、印などつけずに元種作りをされている方に多く見られます。
きちんと発酵しているかどうかを確認できるよう、縦長の容器を使ってくださいね。