元種を保存できる期間はどれぐらい?気になる元種の保存期間を天然酵母のプロの先生が教えます!
こんにちは!
フルーツ酵母パン教室Happy Bakingの幸治里織です。
今日は『元種を保存できる期間はどれぐらい?気になる元種の保存期間を天然酵母のプロの先生が教えます!』ということについてお話しします。
当教室は、フルーツ酵母が日本で唯一学べるパン教室です。
Youtubeで自家製天然酵母について、毎日配信していますのでご覧くださいね。
いつまで使えるのか分からない!元種の保存期間
今回は、元種の保存期間についてお話をしたいと思います。
酵母エキスを作ったあとで、元種を作って、それからパン作りをするということを私の教室ではオススメしているのですが、その元種はどれくらい保存できるのでしょうか。
元種の保存期間、最長記録は?
以前に私のところにいらしている生徒さんが言われていたことですが、良い酵母エキスで作ったら1ヶ月くらい使えたということです。
上手に保存をすれば1ヶ月くらい保存できるということですね。
さすがに、風味が落ちて、天然酵母の美味しさと言うのは少し遠くなってしまって残念な出来上がりになったそうですが・・・
元種の保存期間、どれぐらいまで美味しい天然酵母パンが食べられるの?
私自身の元種の作り方は、少量を作って早めに使ってしまうというサイクルで、何週間も保存するということはあまりしません。
元種をかけつぎすると言うことをしないために、なくなりそうになったら次の種を作ると言うことを繰り返しています。
天然酵母パンが美味しく食べれる保存期間は、1週間から2週間ていどとなります。
酵母の種類や強さによっても保存期間は変わる
元種の保存期間というものは、酵母の種類にもよります。
酵母がもともと弱くて、ダラっとしてくるのが早い酵母は1週間ていどで膨らみが弱くなってくると感じられます。
もともと強い酵母エキスで作った種であれば、長く保存が可能になります。
保存方法を間違うと元種は使えなくなるのが早くなります
ここで注意をしていただきたいことがあります。
保存の方法を間違ってしまうと、本来であれば2週間くらいはしっかりとつかえる元種なのに、もっと早くにダメになるということもあることです。
それはどういうことかというと、保存する場所を間違ってしまっている場合に元種が使えなくなるのが早くなります。
元種を保存する場所とは?
では、元種を保存する場所はどういうところがいいのでしょうか。
元種を保存するのは、冷蔵庫の中でもできるだけ温度の低いところにしてください。
ご質問をいただいたりするときによく聞かれるのが、野菜室に保存をしてもいいかということです。
ですが、野菜室は冷蔵庫の中でも少し温度が高い場所になるので、野菜室に保存をすると早くダメになることがあります。
ですから、野菜室ではなくて、冷蔵庫の中で一番に温度が低い場所。
大きな冷蔵庫であれば下段のほうになるのではないかと思いますが、チルド室の近くに元種を保存していただけばしっかりと2週間くらいは使えます。
そのようにしていただければと思います。
保存の場所を間違えないということを徹底してください。
元種を保存するのが冷蔵庫の中で低い温度のところがいいという理由
私がなぜこのように元種を保存するためには冷蔵庫の中の温度が低いところで保存した方が長期間保存できるということを言えるのかというと、いちど実験をしたことがあるからです。
冷蔵庫の中で温度の異なる、上段、中段、下段、と3箇所に元種を置いてみました。
そうすると、上段の1番に温度が高い場所に置いておいた種は早くにドロっとしてしまいました。
ドロっとしてしまうと発酵力も落ちてしまいます。
逆に温度の低い場所に置いておいた種は、同じ時期に作ったにもかかわらずに、ぜんぜん固さが違っていました。
ですから、温度帯が低いところに元種を保存するスペースを良いしておくように心がけるようになりました。
温度が低い場所に置いていただければ2週間はしっかりとつかえますので、ぜひ、保存は温度の低いところで行ってください。
そして、種がドロっとしてしまうとあまり膨らみませんので、そうなってしまうとピザやフォカッチャなどのように、あまり膨らまなくてもいいパン生地に使っていただければいいと思います。
今回のまとめ
今回は元種の保存期間についてお伝えしました。
元種というものは、冷蔵庫の中でどこで保存するかによって元種が使える期間というものが変わります。
保存方法も重要ですが、それよりも大切なことは、やはりどれぐらい強い天然酵母を作るかということで元種の保存期間も変わってきます。
出来るだけ長期間元種を保存したいというのであれば、天然酵母エキス作りに力を入れて強い酵母エキスを作ることをお勧めします。
また、元種はまとめてたくさん作るのではなく、1〜2週間で使い切れる分量をこまめに作るということでいつもフレッシュな元種を使うことができます。
参考にしてくださいね。