天然酵母作りは世界でたった一つのものを作るという秘密に迫る
こんにちは!
フルーツ酵母パン教室Happy Bakingの幸治里織です。
今日は『天然酵母作りは世界でたった一つのものを作るという秘密に迫る』ということについてお話しします。
当教室は、フルーツ酵母が日本で唯一学べるパン教室です。
Youtubeで自家製天然酵母について、毎日配信していますのでご覧くださいね。
天然酵母が世界にひとつしかない理由を知りたい方へ
今日は、天然酵母は世界に2つとして同じものが無いということについてお話をします。
世界に一つだけの酵母って大げさだと思いますか?
長年、天然酵母の世界にたずさわっていて、それは強く感じるので今回ご紹介しようと思いました。
天然酵母が世界でひとつという理由
クローンといって、スタータを使って天然酵母作りをすれば、同じ遺伝子を持った酵母がどんどん増えていきます。
しかし、そうではなくて、毎回一から作る天然酵母というのは、全く同じというものが出来ません。
つまり、世界で一つの天然酵母なのです。
それは、なぜでしょうか。
天然酵母を作るのに使われるのが、フルーツや花、ハーブなどの自然のものです。
それらの表面に付着している酵母菌は、全く同じものが付着しているということがありません。
だから、その時々で、同じ素材を使って天然酵母を作っても、去年と今年で様子が異なる酵母ができるということがあります。
それに加えて、作る人の環境も影響してきます。
パンをたくさん作る人のご家庭では空気中にも酵母菌がたくさん浮遊していて、そういうものも天然酵母のエキスの中に取り込まれて培養することになります。
そのお家の環境にも影響されるわけです。
だから、場所としてどこで作るのか、そして、素材としてどんな材料を使うのか、このあたりの要素が異なると、まったく違った酵母になります。
ですから、毎回作る天然酵母は、世界で1つだけしかないと私は思っています。
何度も酵母を作ってきたからわかる世界で一つの天然酵母
私は一度にいくつもの瓶で酵母エキスを作ることが多いです。
その瓶、一つ一つが、世界でたった1つの酵母になります。
そう思って作っています。
実際に、本当にそうです。
たとえば、1つの袋に入った同じ果物を購入してきて、同じように瓶の中に入れて、砂糖や水の量もきちんと揃えて作っても、育ち方はそれぞれに違ってきます。
そして、出来上がりもまったく違ってくるわけです。
ですから、世界で1つだけと思って私は作っています。
天然酵母作りは、ものすごく奥が深いです。
私が出来た方法で、あなたも必ず同じようにできるということが確定できません。
家の環境や温度管理など、いろいろな要素が絡み合って酵母エキスが出来上がります。
びんの中の世界はそれぞれの環境で違うわけなんですね。
たとえば、私が8日である酵母エキスを作ったとします。
でも、それと同じ素材で作った酵母エキスが同じように8日で出来る断定することはできないわけです。
その人その人のお家の環境や温度状態なで出来上がりまでの時間も変わってきます。
私が育てた酵母エキスと、他の人が育てた酵母エキスは、まったく別のものになります。
一緒に作ったとしても、瓶が異なれば、それぞれに違う酵母が出来ます。
世界で1つだけの酵母作りを楽しんでいただけたらと思っています。
ぜひ、参考になさってください。
今回のまとめ
天然酵母作りは世界に一つの酵母作りということを理解していただけましたでしょうか?
酵母の世界は、ちょっとした環境が違うだけで、出来上がりに差が出ます。
いつもと同じように作っているつもりでも、何かが違ったから出来上がりに差が出るんですね。
私はこの世界で一つの酵母は、一期一会だと思っています。
ぜひ、この世界をご堪能ください。