元種の作り方。どれぐらいの時間でできるの？オンラインでも天然酵母を教えるプロの先生が解説します
こんにちは！
フルーツ酵母パン教室Happy Bakingの幸治里織です。
今日は『元種の作り方。どれぐらいの時間でできるの？オンラインでも天然酵母を教えるプロの先生が解説します』ということについてお話しします。
当教室は、フルーツ酵母が日本で唯一学べるパン教室です。
Youtubeで自家製天然酵母について、毎日配信していますのでご覧くださいね。
元種の作り方。出来上がるまでの時間を知りたいと思ったことはないですか？
今回は、元種の作り方で、出来上がるまでにかかる時間についてお話をします。
元種作りにかかる時間、作りはじめから出来上がりまでの時間は、どのように作るかによって違ってきます。
時間があって一気にできる場合と、時間がなくて休ませながら行う場合の両方について説明します。
天然酵母の元種は休ませずに作ることができる
まず、まる一日のお時間がある場合は、元種を仕込んでから出来上がりまで続けて作っていただいてかまいません。
発酵させるたびに、冷蔵庫で休ませる・・・ということが必要ないんです。
たとえば、一回目に酵母エキスと粉を混ぜていただき、２倍になるまで発酵させたものに、それを休ませることなく次の粉と水を加えて、混ぜる。
そして、また２倍にさせる。
２倍になったものに、また粉と水を混ぜて、また２倍にさせる。
こういうふうに、どんどんと続けていただいて問題ないです。
そのように作っていけば、おおよそ２４時間以内には出来上がりになります。
これは、きちんと強い天然酵母エキスが出来上がった場合のおおよその目安で、天然酵母エキスが少し弱くなっている場合や、弱い天然酵母エキスを使ってしまっている場合には、もっと時間がかかる可能性があります。
そのことを頭に入れておくと、発酵が上がってこなかったときにイライラすることがありませんね。
時間がない場合の元種の作り方
次に、仕事に行ったりしていて時間が無いという人の場合はどのようにすればいいのかをお伝えします。
まず、１回目に粉とエキスを混ぜていただき２倍になるまで発酵させ、その後でいったん冷蔵庫に入れます。
そして、次の日に粉と水を混ぜていただき、２倍になるまで発酵させます。
１回目と同じように冷蔵庫に入れて休ませて・・・というふうに、４日間くらいかけて、ゆっくりゆっくり作るという方法もあります。
ただ、注意が必要なのが、冷蔵庫に入れている間にも元種は発酵しますので、過発酵にならないように気をつけましょう。
多くの方が、冷蔵庫に入れている間に過発酵にしてしまい、元種作りで失敗をしています。
どの方法が元種の作り方の理想なの？
どちらが良いのかというと、ライフスタイルによって異なるのでなんとも言えませんが、私の場合はいつも一気に最初から最後まで、まる１日以内で作るという方法をとっています。
お仕事をされていたりして時間がなかなかとれないという人については、いちど２倍に発酵させたら冷蔵庫に入れて、４日間くらいかけて作るという方法が良いと思います。
ただ、先ほどもお伝えしましたが、冷蔵庫の中で過発酵にさせてしまうと、パン作りがうまくいきません。
過発酵にしないように注意が必要です。
出来上がった元種の使い方
出来上がった元種ですが、最後の工程で種が２倍になったものをすぐに使ってはいけません。
なぜかというと、出来上がってすぐの元種を使ってパン作りを行うと、酸味の強いパンができるからです。
では、どうすればいいのかというと、作った元種はいったん冷蔵庫に入れていただき、半日から１日くらいしっかりと休ませてから使うほうが、おいしい自家製天然酵母ができます。
どうしてなのかとても疑問ですが、出来上がった種をすぐにパンにしてしまうとパンに酸味が出てしまいます。
酵母がずっと発酵をしつづけていて、疲れが出ているのではないかと私は思っています。
冷蔵庫でお休みをさせてあげたほうが良いパンができます。
ぜひ、試してみてください。
今回のまとめ
天然酵母エキスを作って、元種を作る、ということについては、ものすごく時間がかかってしまいます。
素材によっては、天然酵母エキスを仕込んでからパン作りのスタート地点に立つまでに１ヶ月以上かかってしまうことがあります。
でも、それだけ手間暇をかけて作るパンはとても美味しいです。
ゆったりした時間の中で行うパン作りは、心も豊かになると思います。
現代人は時間がなくて、ついついせっかちになりがち。
焦らずに、ゆっくり天然酵母パンを作っていただけたらいいかと思います。
ぜひ、参考になさってください。
