天然酵母エキスの保存期間はどれぐらい?オンラインでも教える天然酵母の先生が詳しく教えます
こんにちは!
フルーツ酵母パン教室Happy Bakingの幸治里織です。
今日は『天然酵母エキスの保存期間はどれぐらい?オンラインでも教える天然酵母の先生が詳しく教えます』ということについてお話しします。
当教室は、フルーツ酵母が日本で唯一学べるパン教室です。
Youtubeで自家製天然酵母について、毎日配信していますのでご覧くださいね。
みんなの疑問。天然酵母の保存期間についてお答えします!
今回は、出来上がった天然酵母エキスの保存期間についてお話をします。
このことは、レッスンでよくご質問をいただきます。
出来上がった天然酵母エキスは、どれくらい保存ができるのかと、ご質問をいただくことがものすごく多いです。
私のレシピでは、保存期間として1ヶ月ていどと記載をさせていただいていますが、上手に管理をしてあげると1ヶ月どころか、もっと保存が可能です。
逆に、保管状態が悪ければ1ヶ月ももたないと考えてください。
では、長期間保存するためにはどのように管理をしていけばいいでしょうか。
天然酵母の管理方法について
こちらの説明は強い酵母を作ったという前提になるので、強い天然酵母ができていない場合にはこの限りではないと前置きをさせてください。
出来上がった天然酵母エキスをペットボトルに保存していただきますが、その際には、瓶に溜まったオリをしっかりとエキスに溶かし込んでいただき、素材からエキスが一滴も出ないくらいにしっかりと絞った状態でペットボトルをに入れて冷蔵庫に保存していただきます。
私がペットボトルをオススメしている理由のひとつには、割れにくいということがあります。
以前に通ってくださっていた生徒さんのお友達のお話になりますが、瓶のまま冷蔵庫に天然酵母エキスを入れておいたという人がいらっしゃいました。
その天然酵母エキスの瓶が冷蔵庫の中で割れてしまったということでした。
天然酵母エキスをを強く作ると、そういうふうに瓶が割れるくらいになります。
その危険性がないということで、ペットボトルを利用しています。
そして、もうひとつ保存のポイントになることがあります。
それは大きめのペットボトルを利用するということです。
小さなペットボトルでは空気が余分に入っていないので、出来上がった天然酵母エキスが中で発酵を始める可能性があるのです。
天然酵母エキスというのは、空気があれば大丈夫ですが、空気が無い状態に陥ると、発酵という作業に入ってしまいます。
発酵してしまった天然酵母エキスは、ほとんど使い物にならないと思ってください。
発酵させないためにたくさんの空気に触れさせておくということが必要です。
少量の天然酵母エキス、たとえば300ccくらいのものでも、最低でも1リットルくらい、できれば1.5リットルくらいの大きめのペットボトルに私は保存をしています。
ですから、ペットボトル内で天然酵母エキスの空間が多いということになります。
少ない酵母エキスに対して、たくさんの空気がある状態で冷蔵庫に保存しましょう。
冷蔵庫での保管場所は?
保存する場所は、できるだけ冷蔵庫の温度が低い場所にしてください。
温度が高い場所よりも低い場所を選んで保存します。
天然酵母は、温度が低いと活動を休止します。
だから、できるだけ低い温度帯の場所に置いておいてください。
一般的に、冷蔵庫の中ではチルド室に近い場所は温度が低いと言われています。
チルド室に近いところに置いておかれたらいいです。
天然酵母エキスの管理方法
天然酵母は出来上がって冷蔵庫に入れたら、毎日欠かさず行って欲しいことがあります。
それは、容器を振ってオリをまんべんなくエキスに溶かし込んでから、蓋を開けてさらによく振って、ペットボトルの中に新しい空気を入れてあげるということです。
ペットボトルの中に空気をたくさん入れることをやってあげると、酵母菌は酸素をたくさん取りいれて元気に居てくれます。
それを毎日、繰り返します。
これをやってあげることで、私の生徒さんの中には半年以上も天然酵母エキスが使えたという人がいらっしゃいます。
冷蔵庫で保管している間には特に餌、つまり砂糖などの糖分をあげる必要もありません。
もし、少し酵母菌が弱くなったように感じたら、砂糖を1つまみ程度だけ加えてあげればいいだけです。
でも、それほど頻繁に餌やりは必要ありません。
強い酵母エキスについては、餌やりはほとんど必要ないと思っていただいてよいです。
それできちんと酵母エキスを管理すれば何ヶ月も保存ができます。
1ヶ月たったから捨てなくてはいけないというようなことはありません。
毎日、きちんと、酵母に酸素を入れてあげれば長持ちしますから、ぜひ、やってみてください。
今回のまとめ
天然酵母はきちんと管理をしてあげれば、1ヶ月どころか半年近くも保存が可能だということがお分かりいただけたとおもます。
管理方法さえ間違えなければ、いつまでも使うことができるんですね。
せっかく育てた天然酵母、大切に使ってあげてください。