天然酵母作りに必要な道具とは?これがあれば完璧なものを天然酵母専門で教えている先生が解説します
こんにちは!
フルーツ酵母パン教室Happy Bakingの幸治里織です。
今日は『天然酵母作りに必要な道具とは?これがあれば完璧なものを天然酵母専門で教えている先生が解説します』ということについてお話しします。
当教室は、フルーツ酵母が日本で唯一学べるパン教室です。
Youtubeで自家製天然酵母について、毎日配信していますのでご覧くださいね。
天然酵母作り初心者が揃えたい道具教えます
今回は自家製天然酵母作りに必要な道具についてお話をしたいと思います。
よし、天然酵母を作るぞ!と意気込んでも、道具がなければ話になりません。
今から始めようと思うのであれば、ぜひ読んでくださいね。
1.天然酵母を作るためのビン
天然酵母エキス作りに必要なもの、その1は酵母を作るためのビンです。
ネックのところがストレートになっているものではなくて、上部のフタの下あたりがすぼんでいるものの方が良いです。
私が長年、酵母作りをやってきて、この部分が真っ直ぐになっているものよりも、ちょっとすぼんでいるもののほうが良い酵母エキスが出来るというところから、すぼんだ形のビンをオススメしています。
なぜ、そのような形の瓶の方がいいのかと言いますと、酵母を仕込んだら、毎日、空気を送ってあげる必要があります。
上部がストレートになっていると、瓶を振ったときに中のものが飛び散ることが多いです。
すぼんでいるものであれば飛び散りにくいということもあって、この形のビンをオススメしています。
また、ガラス製の瓶ではなくて、プラスチックではダメなのかという質問を生徒さんからもよくいただきます。
プラスチックだと、目に見えない小さなキズが入っていることが多いです。
そのキズの中に雑菌などが住んでいると、酵母エキスを作って酵母菌を増やそうとしているときに、その雑菌たちも増えてしまいます。
そのために良いエキスができないということになるので、プラスチック製よりもガラスの瓶のほうが良いです。
もちろん、このガラス瓶を使う前には必ず煮沸消毒をしてから仕様することを心がけてください。
私の場合は、いちばん最初に煮沸消毒をして、その後は酵母用の瓶として他にはいっさい使いません。
天然酵母を仕込むビンは酵母専用としておくことをオススメします。
2.保温するための道具
天然酵母作りに必要な道具、その2は、保温する道具です。
天然酵母エキス作りでは温度管理がとても重要になります。
特に寒い冬には温度管理が重要です。
けっこう手を抜きがちなのが春や秋です。
ちょっと暖かくなったり、涼しくなったりして、常温でも大丈夫かと思って失敗される人がよくいらっしゃいます。
私は、真夏の1ヶ月間以外は、基本的にずっと発酵器を点けっぱなしで天然酵母エキスを作っています。
真夏はエアコンを入れている状態ではありますが、やはり、室温が高くなりますし、とくに発酵器は使わなくてもいいと判断してやっています。
おおよそ室温が28度から32度の間であれば使わないと私は決めています。
28度を1度でも下回ってしまうと発酵器を使うということに私は決めています。
そういうふうにして、きちんと温度管理をしてあげることで、酵母エキスは上手に作ることができます。
たとえば、日中は28度を超えているけれど夜になると温度が下がるという場合は、夜だけ発酵器を点けて酵母エキスを作っています。
保温する道具である発酵器が家にないという場合に、私がよくオススメしているのがヨーグルトメーカーです。
ヨーグルトメーカーで温度設定ができるものがいいです。
温度が28度から32度くらいの間に設定できるものを選んでください。
やはり長時間、温度管理をしていかなくてはいけませんので、発酵機やヨーグルトメーカーなどのような保温をする道具というものは酵母作りをするために必要です。
天然酵母作りをはじめたばかりのときは、長く続けるかどうか分からないので道具を買いたくないという人もいらっしゃると思います。
そういう人であればオーブンの発酵機能などを使って、常に保温をしている状態を作ってください。
今回のまとめ
天然酵母作りに必要な道具は、天然酵母を作るためのビンと保温するための道具、たった2つです。
これがあれば上手にできます。
酵母エキス作りがうまくいかないという人は、とくに温度管理がうまくいっていない場合があります。
常温で天然酵母作りを行っている場合、失敗することが多いので、今まで温度管理を全くしていなかったなら、温度管理をしてみるといいですよ。
きちんとした作り方で作った天然酵母は、とても強く、パンを作ったらふわふわのパンに仕上がります。
天然酵母パン作りの基礎は、天然酵母エキス作りから始まります。
ここで手を抜いてしまうとうまく行きませんからきちんと作るようにしてくださいね。