酵母エキスだけを使って作るパンのメリットとデメリットを天然酵母を専門に教えているパンの先生が徹底解説！
こんにちは！
フルーツ酵母パン教室Happy Bakingの幸治里織です。
今日は『 酵母エキスだけを使って作るパンのメリットとデメリットを天然酵母を専門に教えているパンの先生が徹底解説！』ということについてお話しします。
当教室では、フルーツ酵母が日本で唯一学べるパン教室です。
Youtubeで自家製天然酵母について、毎日配信していますのでご覧くださいね。
天然酵母の液を使ってパンを作りたい。そのメリットとデメリットをお伝えします
今回は、酵母エキスだけを使って作るパンの、メリットとデメリットについてお話をします。
自家製天然酵母のパン作りとして私がオススメをしているのは、元種を使ってのやり方です。
ですが、酵母エキスをそのまま仕込み水の一部として使ってパンを作るということ可能です。
その、酵母エキスを使ってパンを作る際のメリットとデメリットの両方を知っておいたほうがいいので、今回はそのお話をお伝えします。
天然酵母の液を使ったパン作りのメリット
まず、酵母エキスを仕込み水の一部としてパンを作る際のメリットからお話をします。
メリットとしては、やはりなんといっても、酵母の香りをそのままパンに移すことができるということがあります。
たとえば、香りが残りやすい酵母エキスとしては、柑橘類やイチゴなどがあります。
これらは、酵母の香りが残りやすく、パンにした時にも強く香りが残ります。
特にイチゴの酵母は、ストレートのエキスを使ってパンを仕込むと、ものすごく香りがします。
ですから、それを楽しみたいという人には、仕込み水の一部をエキスにしてパンを作るのが良いと思います。
ただし、水のかわりに全てをエキスにするのは良くありません。
なぜかというと、酵母エキスを多く使ってしまうと生地がダレる原因になってしまうからです。
酵母エキスをパンの仕込み水の一部として使う場合には、３０％くらいが目安になります。
それ以外は通常通り、水などの水分を使ってパン生地を仕込みましょう。
このように酵母エキスと水などを使って仕込んでみてください。
とても酵母の風味の強いパンが出来上がります。
天然酵母の液を使ったパン作りのデメリット
次に、酵母エキスを直接にパンの仕込み水に使うことのデメリットについてお伝えします。
一番のデメリットとしては、失敗をした場合パン生地に使った材料をすべて捨てなくてはいけないということがあります。
酵母エキスの発酵力を試すためにも私のレッスンでは元種というものを先に作っていただいて、その元種を使ってパン作りをします。
でも、エキスの発酵力がどれくらいあるのかも分からないものを、いきなり材料の一部として入れてしまい、結果として膨らまなかったりして失敗をしてしまった場合に、生地に使った材料はすてて無駄になってしまいます。
少量で作っていた場合には問題ないのですが、たくさんの量で作ってしまった場合に、本当に材料を無駄にしてしまいます。
また、すでに元種を作って酵母エキスの発酵力はもう分かっている場合。
発酵することは分かっていてもデメリットというものがあります。
それは、パン生地を仕込んで一次発酵にどれくらいの時間がかかるのかが分からないということです。
時間が読めないというのがデメリットになります。
もしかしたら１２時間かかるかもしれないし、もしかしたら２４時間かかるかもしれない。
パン生地がどれくらいで膨らむのかという時間が読めないというのもデメリットです。
もしかしたら、ものすごく早く発酵するかもしれません。
そのドキドキ感を味わいたい人には良いかもしれませんが、ちょっと出かけなくてはいけないというときなど、帰ってきたら過発酵になっているかもしれません。
そういうリスクもあるので、発酵時間が読めなくてもいいので天然酵母のエキスを使ってパンを作りたいというときは、一日ずっと在宅しておく方がリスクが少なくていいですね。
「発酵時間が読めないのは困る！」「発酵時間を安定させたい」ということであれば、元種を使ってパン作りをすることをオススメします。
今回のまとめ
今回は、酵母エキスを使ったパン作りのメリットとデメリットについてお話をいたしました。
メリットとデメリットをよく知った上で酵母エキスを仕込み水に一部に使うといいですね。
これを知らずに仕込み、失敗してしまった場合に、何が原因で失敗したのかが全くわかりません。
うまく利用して、素敵なパン作りライフを楽しんでくださいね。
コメント