手作りパンの醍醐味は何と言っても焼きたてを食べられることですよね。
でも、せっかく作っても残ってしまって、そのまま保存していたら固くなってしまった!なんて経験はないでしょうか?
どうやって保存したら美味しく保存できるのか知りたいと思いませんか?
そこで、パンを美味しく保存する方法をパン講師ならではの目線からお伝えしたいと思います。
焼きたてパンが美味しく食べられる期間ってどれぐらい?
焼きたてパンを焼いて、常温保存でどれぐらい美味しく食べられるのでしょうか?
常温保存の場合、焼いた次の日までは美味しく食べられます。
少し固くなってしまう場合もありますが、軽くトーストすればふっくらパンに元どおり。
パンの種類によって美味しく食べられる日数を記載しますね。
フランスパンなどのハード系 | 約1日 |
惣菜パン | 約1日 |
菓子パン | 約2日 |
食パン | 約3日 |
ここで注意しておきたいのが、パンは袋などに入れて保存しておくこと。
焼いたパンは粗熱が取れたら、すぐビニール袋に入れて保存しましょう。
袋に入れずにはだかのまま保存していると、パサパサのパンになってしまいます。
焼き立ては表面の水分が飛んで外はパリッとしています。
そして、中はしっとり。
時間が経つと、中の水分が表面に移って、全体的にしっとりしてきます。
さらにそのまま放置しておくと、外側から水分が蒸発して乾燥するのです。
これをパンの老化と言います。
このパンの老化を防ぐためにも、焼きあがって粗熱が取れたら必ず袋に入れて保存しましょう。
袋に入れたからといって、そこで安心してはいけません!
直射日光の当たらない涼しいところで保存してくださいね。
美味しく食べられる期間内に食べきれなかったらどうする?
常温保存で美味しく食べられる期間が分かったけど、その間に食べ切れなかった!
そんな場合はどのようにパンを保存すればいいのでしょうか。
冷蔵保存はNG!
パンを冷蔵庫で保存する、という方もいらっしゃいますが、実は冷蔵庫で保存するのはパンにとって一番良くない方法なのです。
どうしてだと思いますか?
冷蔵庫の中は低温で、さらに乾燥しています。
先ほどもお伝えしましたが、パンが乾燥するということは老化につながります。
冷蔵保存をすると固くなってしまうのでやめた方がいいですよ。
でも、サンドイッチや生クリームやフルーツを使ったパンは食べるまで冷蔵庫で保存しておいた方がいいですね。
冷凍保存なら美味しさキープ!
美味しく食べられる期間までに食べ切れないようだったら、冷凍保存がオススメ。
もしも、食べ切れないのが早く分かっているのであれば、早めに冷凍保存をしましょう。
焼き上がりから冷凍保存までの時間が早ければ早いほど、美味しさをキープしたまま保存することができます。
【冷凍保存の方法】
- 小型のパンは一つずつラップをぴっちりして、冷凍保存用のジップロックバッグなどに入れて空気を抜いて冷凍します。
- フランスパンや食パンなどは、スライスして1枚ずつぴっちりラップをして、冷凍保存用の袋に入れて空気を抜いて冷凍します。
匂い移りや霜がつかないように必ず冷凍保存用の袋に入れてから冷凍してくださいね。
クリームパンやあんぱんのような菓子パンも冷凍できる?
結論から言うと・・・
はい、大丈夫です♪
小型のパンの冷凍保存方法と同じように、一つずつラップでぴっちりと包んでから冷凍保存用の袋に入れて冷凍しましょう。
冷凍保存したパンを食べる時はどうすればいい?
冷凍保存したパンを食べる時は、まずは自然解凍をしましょう。
自然解凍した後に、トースターで焼き直すとふんわりします。
菓子パンの場合はトースターで温める時は、短時間で温めるとトップが焦げずにすみます。
食パンなど、トーストにする場合は、冷凍のままトースターで焼いてもOKです。
また、ベーグルやフランスパンなど霧吹きをしても大丈夫なパンは、焼く前に軽く霧吹きをして焼き直すとしっとりと焼きあがりますよ。
焼き直すとふんわりと戻るのはなぜ?
少し難しい話になりますが・・・(笑)
パンはでんぷんの成分がβ化して固くなってしまいます。
焼き直すことででんぷんの成分がα化して柔らかく戻ります。
でも、焼きなおしたからと言って、完全に柔らかさが戻るわけでもありません。
冷凍保存して焼きなおしたパンは、焼いてすぐに食べることをオススメします。
余ることが分かっているなら早めに冷凍保存しましょう
パン作りにはまってしまうと、次から次へといろんな種類のパンを作りたくなります。
そして気づいたら、パンが食べ切れないほどになってた!
なんてこともしばしばあります。
最初から食べ切れないと分かっているのなら、常温保存で美味しく食べれる期間であっても、早めに冷凍保存すれば、いつでも美味しいパンを食べられますよ。
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